この記事の要点
- 物件広告の利回りは、ほとんどが経費を引く前の「表面利回り」。
- 経費と購入時の諸費用を入れた「実質利回り」で計算し直すと、4.8%の物件が約3.0%まで下がる。
- 物件を比べるときは、同じ条件で実質利回りを並べ直すのが基本。
物件の広告で「利回り4.8%」と書かれていても、その4.8%がそのまま手元に残るわけではありません。広告に載っているのは、ほとんどが表面利回りだからです。
表面利回りは、経費を引く前の数字
表面利回りは、1年分の家賃収入を物件価格で割っただけの数字です。
表面利回り = 年間の家賃収入 ÷ 物件価格 × 100
価格2,000万円、家賃月8万円の物件なら、年96万円 ÷ 2,000万円 × 100 = 4.8% です。
実質利回りで計算し直す
実際には、家賃から経費が出ていき、購入時には諸費用もかかります。それを入れたのが実質利回りです。
実質利回り =(年間の家賃収入 − 年間の経費)÷(物件価格 + 購入時の諸費用)× 100
同じ物件で計算してみます。
項目 | 金額 |
|---|---|
年間の家賃収入 | 960,000円 |
管理費・修繕積立金(月15,000円) | −180,000円 |
管理会社への委託料(家賃の5%) | −48,000円 |
固定資産税 | −80,000円 |
経費を引いた収入 | 652,000円 |
物件価格+諸費用(150万円) | 21,500,000円 |
実質利回り | 約3.0% |
広告の4.8%が、実質では**約3.0%**になりました。経費と諸費用を入れるだけで、2ポイント近く下がります。
物件を比べるときのコツ
- 広告の利回りではなく、同じ条件で実質利回りを計算し直して並べる
- 管理費・修繕積立金は、将来の値上がり予定も確認する
- 「満室想定」の家賃が、周辺の相場と比べて高すぎないかを見る
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実質利回りが3%の物件でも、ローンの金利によって毎月の手残りは大きく変わります。次の記事では、金利が1%上がったときの返済額を計算します。
よくある質問
実質利回りは何%あればいいですか?
地域・築年数・金利によって変わるため、一律の正解はありません。大切なのは、ローンの金利と比べて差が残るか、空室や修繕を見込んでも手残りがマイナスにならないかを確かめることです。